本当に夢がそこにあるんだ@DANCIN’CRAZY文京シビックホール
2007年8月7日 演劇文京シビックホールでの「DANCIN‘CRAZY」。
8月3日の初日は仕事が終わらなくて(早退しますって前もって言ってたのに〜〜〜〜涙)、オープニング&コム姫・ゆうこちゃんのバレエに遅刻。
8月4日は仕事休みだったので、ちゃんと開演に間に合ってオープニングから見ることが出来ました。
8月4日は昼2階席、夜1階席で見れたので、見え方の違いもあって非常に楽しめました。
で、初日はとにもかくにもエンディングの黒燕尾の女性っぽさ(透ける黒ブラ&パンプス)に大ショックを受けて帰ってきたのですが、4日に改めて落ち着いて観劇したら、大丈夫でした。わたる君は、わたる君だと。
確かに女性っぽさはいっぱいあったけど、でもそれを受け止められました。大丈夫!!
とりあえず、3回観劇できたところでの感想をまとめておきまーす。
ネタバレ、勝手な感想、個人的な意見が盛りだくさんです(笑)
【オープニング】
A NEW WORLD
全員、白のふわふわした薄手のカットソーを何枚か重ね着しているような感じの衣装で、アンサンブルの面々含めて全員がちょこっとずつ違うの。すっごく可愛い。
舞台上には最初になつめさん。もうこの時点で圧倒的な存在感。イキナリ、神です。
歌い継ぎながらメンバーが登場します。「宝塚だから学年順」と思いきや、次はコムちゃん。
そして、わたる君。リカさん、ゆりちゃん、ゆうこちゃん。
べたな歌詞(でも全部は聞き取れなかった)とライティングなんだけど、胸がジーンとして心が震えて、涙が出ました。
新しい世界へ。
みんな、宝塚という世界を卒業して、新しい世界を歩き出している人たちだから、そしてその新しい世界でも確実に自分の生を楽しんでいる人たちだからこその輝き。
まぶしくてね〜もう、キラキラしすぎです、みんな!!!
正直、このオープニングがあったから、「わたる君がオンナっぽい。もう男役じゃないんだ」みたいな悩みが小さいことに思えたの。わたる君含め、みんながキラキラ輝いているんだもん!!本当に素敵なんだもん!!
途中、センター上手よりにいるわたる君の隣にタラちゃんがいて、ふたりは顔を見合わせて力強く「A NEW WORLD」って歌うんですよ。そして、その隣にはアヤちゃんがいて。同期3人が高らかに未来への希望を歌い上げます。もう、言葉もなく感動。
(宙組でのタラちゃんとのラブラブっぷりが思い出されるねー)
最後は、わたる君、ひざを着いて絶叫風になります。すっごくいい顔してます。
一瞬、「王家〜」で将軍に選ばれたときのラダメスの「おお〜〜〜っ!!!」っていう雄叫びを上げる姿と重なりました。
ああ、あのときのラダメスもわたる君だし、今、ここにいる女性もわたる君なんだ。
途中、ライトがちょっと暗くなって曲調が変わるあたりで、コムちゃんとゆうこちゃんがさりげなく上下袖に引っ込んで行きます。次の場面の準備だね。
アンサンブルの皆さんも、もちろん元トップさんたちに負けじと凄いパワーで踊って歌っています。この時点からパワー全快、容赦なし。
みらんちゃんとトノちゃんはどこにいても目に飛び込んできます。ダンスが(タイプは違うけど)好きなんだ〜〜。みらんちゃんは伸びかけの髪をハーフアップっぽく結んで。結わえた部分がぴょんぴょんしていて可愛かったな〜〜。トノちゃんは凛々しいお顔立ちの美人さん。すっかり女性だなあ。
しかし、本当に凄い面子がそろっているなと、感動で泣きながらも「これは夢かも」なんて思っちゃう、そんなオープニングでした。
【夢十夜】
夏目漱石の詩がモチーフ。コムちゃんとゆうこちゃんの2人だけの場面でした。
漱石の詩は、たしか高校の授業でちょっと触れたかな?程度でほとんど知らなかったのですが、コムちゃんとゆうこちゃんの朗読が有るので、すんなりと世界に入っていけます。
暗転後の舞台上にはコムちゃんがうつぶせになって横たわっています。衣装はしろのルーズな長袖長ズボン。両腕にグレーの帯みたいのがぐるっと付いています。ちょっと拘束服っぽくて、「コムロさん、こんなところでもエロ炸裂?!拘束服キターーーっ!!!」とか思っちゃったのは内緒(笑)いや、だってほら、コムちゃんといえばピンクのリボンでぐるぐる巻きにされたあの写真が思い出されるからさ〜〜。
ゆうこちゃんは白の膝下丈のワンピース。動きにあわせてゆれる布の動きがきれい〜。下手奥袖から歩いて登場します。
2人とも、バレエシューズ?トウカバー?みたいな靴で、ポワントはないけど、しっかり本格的バレエの場面。
すっごく不思議できれいな世界。
まだ彼女は死んでない、死ぬって言ってるけど、でも頬には赤みがあるし、死にそうにない。でも彼女ははっきりと死にますと言う。
私が死んだら、埋めてください。そして、星を目印においてください、あなたに会いに戻ってきますから。いつ?100年、待っていられますか。
そういって彼女は涙をこぼした。もう、死んでいた。
こんな感じ。
そして、この朗読の後、本格的な踊りに入ります。
私はバレエの知識が全然ないんだけど、でもわかる。この2人は凄い。基礎があるってこういうものなんだ。本当にきれいだ。
一番驚いたのは、ジャンプ。かなりの高さまで飛んでいるし、しっかり足を上げて飛んでいるのに、着地のときに音がしない!!ふたりとも、まるで体重を感じさせない。
これ、本当に凄いよーーーー!!
もうひとつ、男役の補正がないって、踊りやすいんだろうな〜とも思いました。なんかコムちゃんが今までになくのびのび踊っていたように見えました。
小柄なコムちゃんですが、でもちゃんと男に見えたよ。ゆうこちゃんの娘役芸もすばらしい、ほとんど身長も体格も変わらないコムちゃんをしっかり男にみせる技。
最後は、こむちゃんが見えない彼女を抱きしめるように腕を回し、その手にゆうこちゃんが頬を寄せて微笑んで終わります。
もう、100ねんは過ぎていたんだね。
ゆうこちゃんのちょっと寂しげな表情が印象的。あの表情にはどんな想いが隠されているんだろうか。すごく気になる、表情でした。
自分が死んじゃったことの悲しさ?100年経ったということは、相手も死んじゃったってことだろうから、それに対する悲しさ?うう〜〜ん、なんかうまくいえないんだけど違う気がする。なんかもっと、違う哀しみ。
原作、読もうかな。
本当に素敵な場面。もっともっと見ていたい。
長くなったので、続きは次回。
8月3日の初日は仕事が終わらなくて(早退しますって前もって言ってたのに〜〜〜〜涙)、オープニング&コム姫・ゆうこちゃんのバレエに遅刻。
8月4日は仕事休みだったので、ちゃんと開演に間に合ってオープニングから見ることが出来ました。
8月4日は昼2階席、夜1階席で見れたので、見え方の違いもあって非常に楽しめました。
で、初日はとにもかくにもエンディングの黒燕尾の女性っぽさ(透ける黒ブラ&パンプス)に大ショックを受けて帰ってきたのですが、4日に改めて落ち着いて観劇したら、大丈夫でした。わたる君は、わたる君だと。
確かに女性っぽさはいっぱいあったけど、でもそれを受け止められました。大丈夫!!
とりあえず、3回観劇できたところでの感想をまとめておきまーす。
ネタバレ、勝手な感想、個人的な意見が盛りだくさんです(笑)
【オープニング】
A NEW WORLD
全員、白のふわふわした薄手のカットソーを何枚か重ね着しているような感じの衣装で、アンサンブルの面々含めて全員がちょこっとずつ違うの。すっごく可愛い。
舞台上には最初になつめさん。もうこの時点で圧倒的な存在感。イキナリ、神です。
歌い継ぎながらメンバーが登場します。「宝塚だから学年順」と思いきや、次はコムちゃん。
そして、わたる君。リカさん、ゆりちゃん、ゆうこちゃん。
べたな歌詞(でも全部は聞き取れなかった)とライティングなんだけど、胸がジーンとして心が震えて、涙が出ました。
新しい世界へ。
みんな、宝塚という世界を卒業して、新しい世界を歩き出している人たちだから、そしてその新しい世界でも確実に自分の生を楽しんでいる人たちだからこその輝き。
まぶしくてね〜もう、キラキラしすぎです、みんな!!!
正直、このオープニングがあったから、「わたる君がオンナっぽい。もう男役じゃないんだ」みたいな悩みが小さいことに思えたの。わたる君含め、みんながキラキラ輝いているんだもん!!本当に素敵なんだもん!!
途中、センター上手よりにいるわたる君の隣にタラちゃんがいて、ふたりは顔を見合わせて力強く「A NEW WORLD」って歌うんですよ。そして、その隣にはアヤちゃんがいて。同期3人が高らかに未来への希望を歌い上げます。もう、言葉もなく感動。
(宙組でのタラちゃんとのラブラブっぷりが思い出されるねー)
最後は、わたる君、ひざを着いて絶叫風になります。すっごくいい顔してます。
一瞬、「王家〜」で将軍に選ばれたときのラダメスの「おお〜〜〜っ!!!」っていう雄叫びを上げる姿と重なりました。
ああ、あのときのラダメスもわたる君だし、今、ここにいる女性もわたる君なんだ。
途中、ライトがちょっと暗くなって曲調が変わるあたりで、コムちゃんとゆうこちゃんがさりげなく上下袖に引っ込んで行きます。次の場面の準備だね。
アンサンブルの皆さんも、もちろん元トップさんたちに負けじと凄いパワーで踊って歌っています。この時点からパワー全快、容赦なし。
みらんちゃんとトノちゃんはどこにいても目に飛び込んできます。ダンスが(タイプは違うけど)好きなんだ〜〜。みらんちゃんは伸びかけの髪をハーフアップっぽく結んで。結わえた部分がぴょんぴょんしていて可愛かったな〜〜。トノちゃんは凛々しいお顔立ちの美人さん。すっかり女性だなあ。
しかし、本当に凄い面子がそろっているなと、感動で泣きながらも「これは夢かも」なんて思っちゃう、そんなオープニングでした。
【夢十夜】
夏目漱石の詩がモチーフ。コムちゃんとゆうこちゃんの2人だけの場面でした。
漱石の詩は、たしか高校の授業でちょっと触れたかな?程度でほとんど知らなかったのですが、コムちゃんとゆうこちゃんの朗読が有るので、すんなりと世界に入っていけます。
暗転後の舞台上にはコムちゃんがうつぶせになって横たわっています。衣装はしろのルーズな長袖長ズボン。両腕にグレーの帯みたいのがぐるっと付いています。ちょっと拘束服っぽくて、「コムロさん、こんなところでもエロ炸裂?!拘束服キターーーっ!!!」とか思っちゃったのは内緒(笑)いや、だってほら、コムちゃんといえばピンクのリボンでぐるぐる巻きにされたあの写真が思い出されるからさ〜〜。
ゆうこちゃんは白の膝下丈のワンピース。動きにあわせてゆれる布の動きがきれい〜。下手奥袖から歩いて登場します。
2人とも、バレエシューズ?トウカバー?みたいな靴で、ポワントはないけど、しっかり本格的バレエの場面。
すっごく不思議できれいな世界。
まだ彼女は死んでない、死ぬって言ってるけど、でも頬には赤みがあるし、死にそうにない。でも彼女ははっきりと死にますと言う。
私が死んだら、埋めてください。そして、星を目印においてください、あなたに会いに戻ってきますから。いつ?100年、待っていられますか。
そういって彼女は涙をこぼした。もう、死んでいた。
こんな感じ。
そして、この朗読の後、本格的な踊りに入ります。
私はバレエの知識が全然ないんだけど、でもわかる。この2人は凄い。基礎があるってこういうものなんだ。本当にきれいだ。
一番驚いたのは、ジャンプ。かなりの高さまで飛んでいるし、しっかり足を上げて飛んでいるのに、着地のときに音がしない!!ふたりとも、まるで体重を感じさせない。
これ、本当に凄いよーーーー!!
もうひとつ、男役の補正がないって、踊りやすいんだろうな〜とも思いました。なんかコムちゃんが今までになくのびのび踊っていたように見えました。
小柄なコムちゃんですが、でもちゃんと男に見えたよ。ゆうこちゃんの娘役芸もすばらしい、ほとんど身長も体格も変わらないコムちゃんをしっかり男にみせる技。
最後は、こむちゃんが見えない彼女を抱きしめるように腕を回し、その手にゆうこちゃんが頬を寄せて微笑んで終わります。
もう、100ねんは過ぎていたんだね。
ゆうこちゃんのちょっと寂しげな表情が印象的。あの表情にはどんな想いが隠されているんだろうか。すごく気になる、表情でした。
自分が死んじゃったことの悲しさ?100年経ったということは、相手も死んじゃったってことだろうから、それに対する悲しさ?うう〜〜ん、なんかうまくいえないんだけど違う気がする。なんかもっと、違う哀しみ。
原作、読もうかな。
本当に素敵な場面。もっともっと見ていたい。
長くなったので、続きは次回。
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