いよいよ、男役陣の感想へ。

これはねー、なんと言ってもマギーへの絶賛でしょう!!

イヤ、マジであれは新人公演のレベルではなかった!!

●カエサル 星条海斗
幕開きの「来た見た勝った」こそ、緊張を隠しきれなかったけど、でもその中でも銀橋渡りの堂々たる振る舞いは素晴らしいの一言に尽きます。
長身小顔、お目目パッチリ、鼻すじの通ったキレイなお顔。お化粧も非常にきれいで、本当にキラキラしていました。お衣装もばっちり似合っていてね〜、本当に本当にカッコ良かったです。
(思わず惚れてしまいそうになったくらい)
歌声も最初は緊張のため硬かったけど、大きくて音域も広くてよく響く声でした。
歌、上手いです。新人公演の主役であのレベルで歌っていた人って、近年では他の組にいないんじゃないかなと思うくらい。(月はほっくんが激ウマだったからね)
星のレオン君も相当上手くなっていたけど、でも確実にレオンよりマギーの方が上手い。
あ、でもまっつは歌うまいな。新人公演は見てないから実際には分からないけど。
マギー君、歌だけじゃなく、芝居も実に立派。見るからに皇帝そのものでした。
本役の理事より優しい感じの役作り。ブルータスを見る目が優しいの。すっごく。
ああ、この人はブルータスが好きなんだな(変な意味ではなく)と感じる目線。
ブルータスを好きだからこそ、自分の考えをブルータス本人にしっかり自分の言葉で伝えるのだし、「自分を誤解されたくなかった」という発言も出たのだろう、と。そして「お前にはお前の意見があるだろう」と言えたんだよねと理解出来ました。
カエサルは決してブルータスを自分のコピー人形にするつもりはなかったんだ。ちゃんとブルータスとしての意見を持った人間として認め、その上で自分と一緒にローマを導いて行きたかったんだ。
ぶっちゃけ、私、理事のカエサルよりマギーの役作りの方がわかりやすくて好きです。
ちょっと優しすぎるくらいの、人間カエサル。
暗殺される場面、ブルータスに指されるときの「ならば、いい」も。ものすごい慈愛に満ちた瞳でブルータスを見ていて。なんだかちょっと泣きそうになってしまいました。
亡霊になっての登場では凄みを感じさせる歌い上げっぷり。ハムレットの父王の亡霊を見ているようでした。凄い、迫力、でした。

それにしても、とにかくきれいなのよ、マギーが。
本公演の時は「夢にキラキラしているアメリカの10代の少年」みたいで、こちらも非常に可愛いんですが。
カエサルになると「青年の色気」みたいのがムンムンで。ああ、もう、いや〜ん。
超かっこいい〜〜〜〜〜!!!!(でれでれ)(ほれぼれ)
余裕さえ感じさせるいい男っぷりで、クレオパトラとのいちゃつきシーンなんて、客席で見ていてマジで照れたモンね。ねねちゃんのお色気攻撃を余裕で受け止めつつ、世界の女王クレオパトラをメロメロにしちゃうくらいのテクがあるんだろうな、なんて想像させてしまうほどの。なんか赤面してしまったよ。イヤ、本当に「大きいわ〜、大物よ!」という褒め言葉が納得できてしまいました(笑)
そして、それを更に上回る色っぽさは、妻との会話の中に!!!!
「今夜満たそう」だなんて!!!!私が言われたい!!!!(バカまるだし)
妻を見つめる視線の甘さもさることながら、アルプルニアのあごをしゃくる指先までもが色気に満ちていて。
もうね〜、清く正しく美しくの宝塚を見ながら、「どんな風にして妻の甘えたい欲望を満たすんだろう」なんて超不埒なことを考えてしまったわ!!!(反省)
(書いてても赤面してしまうよ・・・・。)
フィナーレでもカルプルニアの頬をつんってしていたし。いい夫婦だわ!

色々書きましたが、マギーは実に立派でした。
(長の挨拶のあいちゃんから『リツコ!』って呼ばれた時のお返事さえも男前だったし。でもその呼び方に驚いていた顔は超キュートだったわ!)
いままで、いわゆる路線として育てられてこなかった子ですが、自分の実力で(最後の新人公演が理事降臨公演だという幸運も実力のうち)ここまでしっかりと期待以上のものを見せてくれたことに、素直に感動しました。
そして、こういう嬉しいサプライズこそが新人公演の醍醐味だな、と思いました。
(暗に配役が固定されまくっている星組を非難してみたりする。アカシの新人公演主役を見せてくれ!!!)
マギーが、この主役経験で「路線」になっていくかどうかは、分からないけれど。
(劇団のイチオシはやはりマサキだろうし。今回のマギー主役はあくまでも理事降臨に対する措置なんだろうし。ポジション的にはしいちゃんと同じ感じになるのかな。バウの主演は出来るけど、でも2枚目も出来る脇路線っていうか。)
でも、今回の新人公演を引っ張っていたのは紛れもなく、あなたでした。

●ブルータス 龍真咲
そして、こちらも大健闘だったブルータス 龍真咲。
あの難しい登場をよくぞカッコよくこなした!!!
演技は、小芝居も含め、本役の完全コピーでしたが、学年が10近くはなれた上級生のコピーを出来るってだけで、それは技術力の証明だと思います。
歌も、しっかり歌えていて、こんなに出来る子だと思っていませんでした。
なにより素晴らしいのは「俺様オーラ」を出しまくっていたこと!!!
あのアピールの濃さは素晴らしいです!スタアの証です。
本役より若い分、れみちゃんとのカップルはとても初々しく。抱きしめる腕がマント(?)の上からだったのが微笑ましかった。(本役さんはマントの下に手がもぐるので、見えないところでナニやってんだよ〜、エロだな〜と思ってしまうのですが)(苦笑)
でもけっこう顔は近かったよ?!ちゃんと相手役を「メロメロにしてやろう」という感じが見て取れてよかったです。うん、ラブシーンの基本だよね。
カエサルへの尊敬をより感じられたのは、マサキの役作りかな?その分カシウスとの関係は希薄になっていましたが、「これだけ尊敬した人がローマを1人で征服しようとしているなんて!」という怒りが感じられて、お話が分かりやすくなっていました。
マギーの隣にいると、非常に小さく感じられましたが、実際も小柄なの?
一見可愛らしい、でも実はギンギンギラギラなところが魅力でした。このまま突っ走ってほしいなあ。

●アントニウス 明日海りお
こちらも大健闘。演説の場面、結構鬼畜なたくらみ顔とかしちゃって。しかもそれが結構似合っているんですよね。
「ラストパーティー」の爽やかな学生さんのイメージが強かったですが、芝居の上手い子だなと。
演説の歌もしっかり歌えていて、オーラも存在感も有りました。マサキの次はみりお君だな、と。
それにしても華やかさのある子ですね。これはもう、生まれもった天性のものだろうな。
こういう子って必ずいるんだよね。

●オクタビアヌス 光月るう
小柄。それが残念。お化粧はキレイでした。歌はほっくんと比べては可愛そうだ。
でも頑張ってたよ。最後、声を張り上げて伸ばしたところに、役者としてのいじを感じました。
幕開きの漫才、可愛かったです。一度、ショーで娘役をさせてみたいな。

●カシウス 白鳥かすが
歌、頑張れ!!!!
(本役さんにも、ずっとそう思っていたのですが)
芝居は良かった。色気もあった。
でもお化粧はイマイチだった。

●暗殺者たち
上手かったのは、ダントツで彩央寿音。歌も芝居も、あの軍団の中ではピカイチでした。低音が良く響く声。咳き込む芝居も上手かった。
オーラがあるタイプではないけれど、名バイプレーヤーになりそうだな。
あごひげ君はだれですか?その勇気に乾杯を。
マギーの役をやっていた子は非常に大きくてすっとした美形で目を引きました。
全体的には、まさに普通の新人公演レベル(主演2人が普通じゃないレベルだったから)でした。暗殺者たちには、さらなるお歌の努力を望みます。みんな頑張れ!

月組は下級生もみんなお芝居が好きなんだなと思いました。

とにかくマギーには最大級の賛辞を。
マサキには、その輝く未来と将来性に乾杯を。

月組新人公演、楽しかったです。
お疲れ様でした、そしてありがとう。

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