日曜日が雪組「ベルサイユのばら」の千秋楽でしたね。
ようやく、やうやく、長かったベルバラ祭りが終わったんだなあ、と。
(あ、全ツもあるけど、見に行かない予定なので、私的には21日をもって祭り終了です)
そして、かしちゃんが組替え。
千秋楽映像とか見ていないから、まだ実感がありません。ずっと雪組で育って来たかしちゃん。本当に雪のプリンスだったかしちゃん。
そのかしちゃんが雪組からいなくなるなんて・・・・。信じられません。
もう、公式HPでは宙組のスターファイルに入っているとか。
かしちゃんが宙組・・・・。
慣れるのには時間がかかると思いますが、でもそのうち違和感なく見れるようになるんだと思います。
(同じように雪のプリンスだったトウコちゃんも、今じゃすっかり星組のカオだしね。っていうかあの濃さは星組以外あり得ないってくらい濃いもんね)

とにもかくにも、べるばらに関わったみなさん、お疲れ様でした!!

ということで、書いていなかった5月7日の雪ベルバラ観劇感想を。

お席は2階7列ほぼセンター、私この席好きなんですね。2階7列っていう席が。
見やすいですよね〜。近からず遠からず。舞台全体が良く見えるのに、決して役者が豆粒ではない席。バスティーユの白旗は見えませんが、でもコストパフフォーマンス的には、東京宝塚劇場の中で一番いいかも、と個人的には思っている席です。
全体的に見たらS席ではないので「良席」ではありませんが、好きな席。

そんな席で見た雪組「ベルサイユのばら〜オスカル編〜」は破壊力満点の凄い作品でした(笑)。
笑いをこらえるのが大変な作品、これは本当に久しぶりでした。
駄作、とは違います。笑いを生む作品。
星の全ツの「ベルバラ」は本当に駄作で、見るに耐えませんでした。でも、笑いが生まれる作品ではなかった。
『長崎しぐれ坂』は、主人公が人格破壊された気持ちの悪い作品でしたが、笑える作品ではありませんでした。
「JAZZYな妖精たち」は物語が始まったばかりで終わってしまう中途半端な作品で消化不良間ばかりが残りましたが、笑いをこらえる作品ではありませんでした。
でも、この「ベルサイユのばら〜オスカル編〜」は違います。
駄作というか、もう笑うしかないって所まで行ってしまった作品。
笑わずには見ることが出来ない作品。
凄い破壊力で、「作品の出来に気持ち悪くなる」とかいうレベルを超えて、「いや、これだけ壊れた作品は貴重だから、見る価値あるよ」と思わせるレベルに達していました。
本当、ある意味本当に凄い。
これが植えじいクオリティなのか!!!???
さすが、伊達に70年生きてないな。

でも、宝塚を初めて見る、という人にはオススメしませんが。
そういう人にはやっぱり星版を勧めます。
(だって星版ならドレス見るだけでも感動できるから)

期間がたってしまい、大分記憶が薄れているので、さささっと行きます。

*幕開き
噂に聞いてはいましたが、雪組は小公子3人なんだね。
コマちゃん、せしるちゃんはすぐ分かりましたよ。(←威張るな)
(もう一人が分からなかったくせに)(すいません)
役者が変わろうがなんだろうが、このマッシュルームたちの群舞はどうにもこうにも苦手です。
そしてアダルト隊。白軍服に青い三角形の模様の入った美形雪組メンズ。キレイだわ〜〜〜〜。実に眼福。雪組さんはフツーに言う「美形」が多いですね。
中でもオヅキに目線を奪われます。私が惹かれるのはかなめちゃんよりも、やっぱりオヅキみたい。(どことなくワタル君に似ている、というのにもうなづけます)
真ん中に立つ水君、後ろにかしちゃんが控えているのが、通常の番手を逆転していてなんだか違和感。う〜ん、私はすっかり劇団のシステムに飼いならされてしまっているようです。そんな自分にちょっとビックリ。
でも、水君かっこよかったですよ。本当。素直にキレイだなあと思いました。ちょっと濃い目の地色が似合ってますね。
かしちゃんは、素敵にキラキラの見事な貴公子っぷり。すっげーキレイ。カッコイイ。
この白×青軍服がとっても素敵で、わたる君がこの軍服に身を包んでいる姿を実際に見たかったなあと、ちょっと残念に思いました。

オスカルは赤い軍服に金髪の巻き毛が映えて。コムカルはフェイギュアにして持ち帰りたいくらいの完璧な美しさ。サイズ的にもちょっと小柄なところがとても役柄に合っていて。コムちゃんが少し小さめなので、アンドレがわたる君ほど大きくなくてもちゃんと似合っていましたね。
まーちゃんもピンクのドレスがかわいい可愛い♪
まるでフェイナーレのようなオープニング(笑)、ここだけ見て帰れば「宝塚のベルバラっていいな」と素直に思って帰れたと思います。(つまり上演時間15分)(ってそれ早すぎ!)

*ジャルジェファミリー
 愛ようこおねえさまは厳しいです。そろそろ気がついてください。お願いします。
 そして、オスカルの姉は五つ子ですか?

*子アンドレ、子オスカル
良かった!可愛かったよ。ビデオで見た2001の星版のうめちゃんとエミクラちゃんを思い出しました。心配していた愛原さん、お化粧すれば大丈夫なんじゃない?(素顔はアレだけどさ)(いや、ホント、アンドレ可愛かった)

*1幕のアンドレの出番、少なすぎ!!アンドレは何やってるんだよ!!
*ってこれ、特出用の構成なんですか?でも、もう少し出番多くてもやれるだろう。
*ルルーは、私的にはOK。ちとうるさいが、まあいても悪くはない。
*意味わかんないのは、オスカル姉ズと死なないディアンヌと存在価値すら分からないイザベルか。
*オスカル。なんであんなに高笑いが似合うのか。すげー強いオスカルだなあ。日経ウーマンとかに特集組まれそうじゃない?「スキを仕事にする、強いオンナが今の私たちの憧れ!」とか言って。
*強すぎて子守唄をうたい出すのに無理がある。
*っていうか、子守唄を歌われたくらいで改心するなよ、衛兵隊。ありえない。
*その前にロザリーの出番もあるんですが。この人、おかしすぎてハナシにならないから。
*仮にもトップ娘役なのに、こんなぶっ壊れた役をやらされるまーちゃんが不憫で不憫で。
*幻想、いや妄想オスカルズ。なぜマチカ!!!(驚愕)
*この妄想シーン、何のために必要なのか。笑う以外に処置なし。
*そして、この場面の最後に上手ホリ側の階段を走り降りるコムカルにも笑い。
*愛のない結婚を決意するロザリー、なんで笑顔とか浮かべてるんだよ?意味わかんない。
*いや、ぶっ壊れロザリーについては、もう何も語るまい。
*妄想族はロザリーだけじゃない。勝負服で勝負に来た(なのに、自分では勝負できずにオスカルに勝負をゆだねた)ベルナールもどうかと思うよ?
*ってか、ベルナール、ウザイ。暑すぎる。さすがハマコ。
*水アンドレももちろん妄想族。
*あり得ない妄想(空飛ぶオスカルのカーテン絵)を浮かべての大熱演。しかし、あのカーテン絵はどうにかならないのか。ひどすぎる。
*ペガサス登場前に、あのカーテン絵でヒト笑いさせていただきました。
*そしてペガサス。すげー羽でした。モロにクレーンでした。
*しかも紙ふぶき!!!!
*・・・・・・何も言うまい。コムカルの笑顔だけが心に残りました。

2幕
*なんでアンドレが貴族と同じ軍服着てんのよ?
*アンドレと衛兵隊の交流が全く描かれていない(1幕のオスカルと衛兵隊との場面に存在すらしないもんだから脳内保管すらできない)。よって、最後のバスティーユの台詞へとつながる線が作れない、見つけられない。
*でも爆笑の1幕よりは見やすいかもしれない。
*毒殺シーン、水アンドレ、ちょっとぎこちなさはあるものの熱さがいいんじゃないですか?
*やっぱりこういう名場面といわれている場面は言われるだけのとこはあります。やっぱり落ち着くんだよね。見ていて安心できる。
*今宵一夜〜バスティーユもそう。
*ジェロ君のプロポーズ。いい男だねえ。でも立ち姿がイマイチでした。あの格好で膝をくっつけて立つのが難しいからかな。姿勢がちょっと変だった。
*でも超絶キレイだった。
*でも今宵一夜の前には、変態ロザリーの襲撃が用意されていた!!
*どこまで私を笑わせれば気が済むんだ、植えじい!!
*夜這いロザリー。いままでこんな宝塚ヒロインが存在しただろうか?いや、いない(反語)
*そしてこの夜這いを夫に打ち明けないロザリー。このヒト・・・・。
*ロザリーの恋の色、紫・・・・。エロエロ。
*しかしエロエロはロザリーだけではなかった。ロザリーを監視付きで帰した後、おもむろに上着を脱ぐコムカル。
*うわ〜〜〜〜!!!
*なにそれ、ヤル気まんまんってこと?????
*そして今宵一夜へ。
*場面はいい。しかし、何故、こんなにも歌が不協和音なのだ?!
*コムちゃんも、水君も、単体で歌えば「おお、上手くなったジャン」と思えるくらいには上達しているのに、二人揃うとここまで凄いんだ!新発見でした。
*朝が来るとバスティーユへ。
*愛された女は美しい。やはりキラキラの光に縁取られたコムカル様。
*撃たれても撃たれても死なないアンドレは、なかなかの死にっぷりでした。
*でも、ちょっと「見ちゃいけない顔」もしてたよね。
*「アンドレ〜!」というコムカルが大熱演。でも、見ているほうはちょっと冷めてしまった。
*熱演されればされるほど、なぜか引いてしまう・・・・・。
*ガラスの馬車はカシドレで見たかったな、なんて。
*(だってきれいだもん、絶対。)

*フィナーレ、ピンクの青年たちは正直微妙だよね。
*誰とは言わないけど、特に水君。
*特出がいなかったから、コムちゃんの一人踊りもイマイチだった。
*っていうか、このフィナーレ全体にちと寂しかったです。
*星の超濃いフィナーレに慣れてしまったからなあ。

雪ベルバラは、笑いに満ちた、あらゆる意味で凄い作品でした。
見れて良かった。
でも一度で十分です。
雪組の皆さん、お疲れ様でした。
そして、植えじいもお疲れ様。そろそろ本当にお疲れ様でもいいんじゃないでしょうかねえ。
ねえ。

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